28歳。周りから見ると「そろそろ安定しないと」とプレッシャーを感じる年齢だけど、実際のところ、「安定」とは程遠い日々を送っている。今日は、なつみかんのリアルなアラサーライフを、ちょっとユーモラスに、でも本音たっぷりに語ってみる。
仕事:倒産の危機と隣り合わせの日々

なつみかんは、専門学校卒業後に21歳で看護師デビューした。病院を転々とし、訪問看護師としての働き方にハマり、現在に至る。
現在、とある訪問看護ステーションのオープニングスタッフとして雇用され一年が経とうとしているが、会社の体制はなかなか安定しない。いわゆるベンチャー企業の傘下である訪問看護ステーションは、まるでジェットコースターのような毎日、ハラハラドキドキ。上司からは「今が踏ん張りどき」と言われるけど、実際のところは倒産の噂がちらほら聞こえる状態、スタッフもどんどんやめて入れ替わっていく。自分自身も「これでいいのか?」と内心で叫びながら、利用者が増えてきた今、オンコール対応のために近々職場近くで一人暮らしを始める。リクルートは面倒臭い、仕事内容は好き、条件もまあ悪くない、スタッフにも恵まれている…、そんなこんなでなんとか乗り切っている今日この頃。

まじで明日無職になるかもしれない、そんなレベルで不安定。
恋愛:遠距離カップルのジレンマ

パートナーであるわかめちゃんとは遠距離中。
会えるのは月に一度、SNSでのメッセージや電話でのやりとりがほぼ全てのコミュニケーション手段となる中で、「これが本当に恋愛なの?」と自問自答する事もある。会うたびに感じるわかめちゃんの温もりは、普段のデジタルなやりとりでは到底味わえない。だけど、遠距離のゆえに互いの存在がより特別に感じられる瞬間もあり、「次に会える日を心待ちにする」という、どこか切なくも温かい気持ちが胸を満たす。
一緒に生活したい、でも今の生活も大切にしたい、すべてを得ることはできない。
結婚:先延ばし状態の未来

「結婚はどうすればいいの?」という問いは、ずっと引っかかっているテーマ。
「そろそろ結婚しなよ」と言われるたびに、私はうまく笑ってごまかす。6年付き合っている彼女、わかめちゃんがいる。関係は安定していて、彼女のことは大切だ。でも、「結婚するの?」と聞かれると、どう答えればいいのか分からなくなる。
世間では「結婚=幸せの形」という考え方が根強い。けれど、本当にそうなのだろうか? 特に、同性カップルとしての結婚は、異性愛者とはまた違う難しさがある。法律上の壁、親や職場の理解、世間の目……。好きだから結婚したい、という気持ちだけでは乗り越えられないものが多すぎる。それに、バイセクシャルである私は、自分のアイデンティティについても考え込んでしまう。同性のパートナーと結婚したら、世間からは「レズビアン」として見られるだろう。もちろん、それを否定するつもりはない。でも、バイセクシャルとしての自分が消えてしまうような気もして、少し怖いのだ。
周囲の友人たちは次々と結婚していく。その話を聞くたびに、私は取り残された気持ちになる。焦りと期待が入り混じるこの状態こそ、今の私のリアルな姿だ。結婚に対して「したい」と「できる」の間で揺れ動く自分。将来設計はまだ白紙のままだけれど、少なくとも、自分の気持ちに正直でいたい。無理に決断するのではなく私なりの幸せの形を見つけたいと、もがいている。

自分がなにがしたいのかわからない。
お財布事情:意外にも頑張った貯金

一方で、意外な逆説が存在する。どんなに不安定な状況でも、貯金は約1500万円に到達している。これは一見「アラサーにしてはまあ勝ち組」とも言える数字だけど、倒産の危機や恋愛、結婚に対する不安と比べると、まるで「数字だけはちゃんとしてる」という皮肉な現実だ。実際、数字を見ると安心感がある一方で、「これだけ貯めても本当に幸せになれるの?」と、ふと考え込む瞬間も。経済的には「大丈夫」と言えるけれど、心の安定はまだまだ模索中の状態。
まとめ

こんな風に、28歳の現実は、仕事の先行き不透明、遠距離恋愛のジレンマ、そして結婚への迷いという、いわば「人生のパズル」を組み立てるような日々だ。でも、そんな不確かな状況の中にも、確かな数字や温かい思い出が散らばっている。人生は必ずしも順風満帆じゃなく、苦悩と笑いが交じり合うもの。今日も明日も、どんな未来が待っているか分からないけれど、こうして自分のリアルをさらけ出すことで、共感や新たな気づきを得られたら、少しだけ前向きになれる気がする。

同じ心境の人たちと傷を舐め合いたいです。