訪問看護の魅力とリアルな現場の話

看護師
なつみかん
なつみかん

おはようございます、なつみかんです。

今朝は驚くほど目覚めが良く、すんなりと布団から出ることができました。こういう日は、なんとなく「いい一日になりそうだな」と感じます。

なつみかんは現在、訪問看護師として勤務しています。訪問看護の仕事は本当に奥深く、やりがいのある仕事です。病棟勤務とは異なり、利用者さまのご自宅に直接訪問し、その方の生活に寄り添った支援を行うため、一人ひとりに合わせた柔軟な対応が求められます。決められたルールに沿って動く病棟看護とは違い、訪問看護はまさに「オーダーメイドのケア」。試行錯誤を繰り返しながら、その方にとって最適な支援の形を模索する日々です。

訪問看護の仕事内容

訪問看護では、病気や障害を抱えながらも自宅で生活する利用者さまのもとへ伺い、医療的ケアや生活支援を行います。主な業務内容としては、以下のようなものがあります。

• バイタルサインのチェック(血圧・脈拍・体温など)

• 服薬管理(飲み忘れがないか、正しく服薬できているかの確認

• 医療処置(点滴、褥瘡(床ずれ)の処置、カテーテル管理など)

• 日常生活のサポート(入浴介助、排泄の援助など)

• リハビリ支援(機能維持・向上のための運動やストレッチのサポート)

• ご家族へのアドバイスや精神的サポート

一見すると病棟の看護業務と似ていますが、訪問看護は「利用者さまが住み慣れた自宅で、その人らしく生活するためのサポート」に重点を置いています。病院ではなく「家」という環境だからこそ、その方の価値観やライフスタイルを尊重しながら関わることが大切です。

なつみかん
なつみかん

病棟での正解が、在宅で必ず正解になるとは限りません・・・奥深い。

訪問看護のやりがいと難しさ

訪問看護の魅力は、利用者さま一人ひとりとじっくり向き合えることです。病棟ではどうしても時間に追われ、患者さまとゆっくり話す機会が限られてしまいますが、訪問看護では利用者さまやご家族と深い関係を築くことができます。

また、支援の方法も「これが正解」というものがなく、まさに共同作業です。利用者さまと一緒に考え、試行錯誤しながら、よりよい生活を作り上げていく。その過程にやりがいを感じます。トライアンドエラーを繰り返しながら、少しずつゴールへと近づいていく――その過程は、まさにオリジナルで個別性のある関わりです。病棟勤務ではなかなか味わえなかった、この独特なやりがいを日々感じています。

一方で、訪問看護ならではの難しさもあります。例えば、オンコール体制です。多くの訪問看護ステーションでは夜勤や宿直はありませんが、緊急対応が必要な場合には呼び出しがかかります。そのため、基本的に職場の近くに住む必要があることが多いです。緊急時にはすぐに駆けつける必要があるため、自転車で行ける範囲に住むか、マイカーや原付を利用して対応するかを考えなくてはなりません。

なつみかん
なつみかん

オンコールの当番日は、もちろんお酒は飲めません。お風呂にも緊急携帯を持ち込みます。

また、訪問は基本的に一人で行うため、責任が重く、判断力も求められます。病棟であれば何かあったときにすぐに相談できる先輩や同僚がいますが、訪問先では自分一人。もちろん、ステーションに連絡すれば相談はできますが、その場での判断が必要な場面も多く、不安やプレッシャーを感じることもあります。

なつみかん
なつみかん

本当に些細なことでも不安になり、先輩に相談したくなることも多々あります。

所長に電話して相談したりしています。

そして、訪問するご自宅の環境もさまざまです。例えば、

• タバコの匂いが充満しているお宅

• 虫が多く発生しているお宅

• 生活環境が著しく不衛生なお宅

など、病院とは異なる衛生環境でのケアが必要になることもあります。どんな状況でも落ち着いて対応できる冷静さと適応力が求められるのが、訪問看護の難しさの一つです。

訪問看護と私自身の人生

訪問看護の現場では、単身で暮らしている方に関わる機会が多くあります。

• 身寄りがいない方

• 配偶者と離婚し、お子さんとの交流がほとんどない方

• 家族はいるものの、遠方に住んでおりサポートが難しい方

このような方々が、自分なりに楽しみを見つけながら生活されていますが、ふとした瞬間に孤独や寂しさを感じることも少なくないようです。

私自身、女性同士でお付き合いをしているパートナーがいます。しかし、日本では現時点で同性婚が認められていないため、正式な「家族」になることはできません。このまま法整備が進まなければ、私たちの関係は法的には他人のままです。そう考えると、利用者さまの「単身」という状況に、どこか自分自身を重ねてしまうこともあります。

もちろん、家族の形はさまざまであり、必ずしも「結婚=幸せ」とは限りません。しかし、訪問看護を通じて**「最期をどう迎えるか」「どのように人生を過ごしていくか」**という課題を身近に感じることで、自分の将来について深く考えさせられることもあります。

これからの働き方を考える

訪問看護の仕事は、やりがいがある一方で、体力的・精神的な負担も大きい仕事です。私自身、看護師という働き方に対して悩むこともあります。特に、オンコールや一人対応のプレッシャーを考えると、「このまま続けていくべきか」「別の働き方はないのか」と考えることも少なくありません。

それでも、訪問看護を通じて学んだことや経験したことは、これからの人生において大きな財産になると感じています。今後、自分にとって最適な働き方を模索しながら、より良いキャリアを築いていければと思います。

なつみかん
なつみかん

何事も挑戦し続けることが大切だなぁ。と感じています🌸

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